武生郷友会の目的と事業
本会は福井県出身者で東京において勉学する学生の教育を奨励することを目的として設立されました。
その事業として『学舎』を設け郷里の子弟に勉学と生活を支援しています。
また、奨学金制度、学業優秀表彰制度等、学生の育英に関する事業を行い、その主旨に賛同する会員相互の親睦を図っています。
沿革
明治20年(1887)武生出身の在京学生であった土肥慶蔵・中島安邦らが同郷の先輩 渡邊洪基(東京帝国大学初代総長)を特別会員に迎え60余名の会員にて同郷人の親睦と後輩の誘掖奨励を目的として「武生郷友会」を設立しました。
明治23年(1890)会頭に本多副元男爵が就任し、翌々年麹町区の会所に学生を寄宿させたことから現在に続く学舎事業が始まり、関東大震災後の大正12年(1923)目白文化村に学舎を移転し、その後新・増・改築を重ね現在にいたっています。
また、会の公共性を明確にし、育英事業の促進のため大正14年(1925)に財団法人の認可を受けています。戦後の昭和27年(1952)には学生の収容力30余名の学舎に増築されました。武生支部、地方在住者を合わせ現在では700余名の会員数となりました。これらの会員の方々および県庁、市町村のご厚志により平成9年12月(1997年)に新学舎が建設されました。
平成22年年8月23日(2010年)、公益法人に関する法律の施行に伴い、東京都知事より公益法人としての認定を受け、9月1日付けで公益財団法人となりました。
※渡辺洪基氏の写真をAIで動画に加工したものです。
評議員・役員等一覧(*は新任)
令和7年(2025)6月21日現在
| 区分 | 役職 | 氏名 |
|---|---|---|
| 評議員 | 議長 | 高島 秀郎 |
| 評議員 | 小滝 英蔵 | |
| 大野 克己 | ||
| 草桶 昌之 | ||
| 白崎 良演 | ||
| 倉橋 宏実 | ||
| 水上 雅仁 | ||
| 平本 文明 | ||
| 斎藤 隆 | ||
| 上良 法夫* | ||
| 役員 | 理事長 | 飯田 日出男* |
| 常務理事 | 杉浦 龍男 | |
| 理事 | 渡辺 俊一 | |
| 佐々木 陽一 | ||
| 小見山 大 | ||
| 有定 徳二* | ||
| 監事 | 市橋 和彦 |
理事長あいさつ
ごあいさつ
会員並びに保護者の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
本年6月、相木前理事長の後任として理事長に就任しました。約140年の歴史と伝統を有する本会の理事長を務めさせていただくことにたいへん身の引き締まる思いでございます。かつてお世話になった武生郷友会に少しでもご恩返しができるように微力を尽くさせていただく所存です。どうぞ皆様方にはご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
武生郷友会は明治20(1887)年に武生や丹南地区出身者の懇親をはかる任意団体として設立され、ちょうど100年前に財団法人認可を受けました。大正13(1914)年に「目白文化村」と通称されていた現在の地に学舎を建設した翌年のことでした。この年に同じく認可を受けたのが今の日本相撲協会(当時は大日本相撲協会)です。旧制度下での認可条件は大変厳しかったようで先達のご苦労が偲ばれます。この時から武生郷友会は新たに育英団体として公(おおやけ)の存在となりました。以来本会は、『一に透明性、二に合理性、三に常識』を運営指針として堅実な歩みを重ねてきました。ひらたく言えば、「隠し事をしない」「論理的で効率的な判断をする」「社会的に当たり前ことをなす」ということです。この組織運営の大原則、伝統を次の100年に向けてもしっかりと堅持してまいりたいと思います。
皆様のご協力、ご助言を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます。
2025年7月
公益財団法人武生郷友会 理事長
飯田日出男
【プロフィール】
昭和30年、南越前町生まれ。昭和49年、武生高校卒業後、同年明治大学法学部法律学科入学。大学卒業後、株式会社中経出版(現KADOKAWA)入社。雑誌編集部、メディアミックス編集部等を経て、平成9年、同社取締役就任。平成22年、株式会社新人物往来社(現KADOKAWA)代表取締役社長就任。以降同社顧問を経て退任後、大学非常勤講師等を歴任。平成14年本会理事、令和5年本会常務理事。
